スマートホームに必要なIoT家電は?仕組みや最新事情もあわせて解説

スマートホームに必要なIoT家電は?仕組みや最新事情もあわせて解説 GUIDE

スマートホームとIoT(Internet of Things)は、現代社会の生活をより便利で豊かにするモノとして注目を浴び、どちらもさまざまな場面で耳にするようになりました。

特にIoT家電を中心に構成されるスマートホームは、現代社会が抱える課題を解決するひとつの手段として今後ますますの普及が期待されています。

しかし言葉はよく耳にするものの、スマートホームが具体的にどんな仕組みで、今なぜ必要とされているのかを明確に答えられる人は少ないかもしれません。

そこで本記事ではスマートホームの理解を深めてもらうため、スマートホームに必要なIoTデバイス仕組みに加え、スマートホームに注目が集まる理由最新のトレンドを解説します。

スマートホームとは?できることは?

スマートホームは、インターネットに接続可能な家電やセンサーなどのIoTデバイスが設置された住宅のことです。

その結果、スマートホーム化した住宅では以下を実現し、利便性・快適性・安全性を向上します。

  • 家電や建具のハンズフリーあるいは遠隔操作
  • 家事作業の自動化
  • ホームセキュリティの向上
  • 離れた場所から住宅や物件を監視・見守り
  • 効率的なエネルギー使用と無駄なエネルギー消費の削減

しかし、利便性・快適性・安全性などは、居住者の家族構成によってニーズが移り変わるものです。

そのときどきのニーズにあわせ、サービスや機能をアップデートできる柔軟さこそが、今のスマートホームに必要なものだと私たちは考えています。

スマートホームでできることについては、以下の記事でも解説しているのであわせて読んでみてください。

スマートホームに必要なもの

スマートホームに必要なものは、スマートホームデバイスと呼ばれるIoTデバイスが真っ先に浮かぶかもしれませんが、それだけでは成り立ちません。

そこで、スマートホームに必要な以下5つの要素を簡単に見ていきましょう。

IoTデバイス(スマートホームデバイス)

さまざまなスマートホームデバイス
IoTデバイスは、インターネットに接続可能なデバイスのことです。

そのなかでも、スマートホームで利用されるものをスマートホームデバイスと呼びます。

代表的なものはAmazon Echo(アレクサ)、Google Home(Googleアシスタント)などのスマートスピーカーでしょう。

スマートホームデバイスにはさまざまな種類があり、それぞれが相互に連携して動作するように設定できます。

スマートホームデバイスの使用例

  • 「いってきます」の声ひとつで照明やテレビなど、家中の家電のスイッチをオフ
  • 外出先からスマートフォンで家の様子やペットの状態を確認

ネットワーク


スマートホームデバイスが相互に連携したり、センサーを通して得た情報をクラウドに保管するためには、ネットワークが欠かせません

ネットワークは、インターネットを基盤として構成され、スマートホームデバイスはWi-Fi・Bluetooth・ZigBeeなどの無線通信を介してインターネットを利用します。

また、インターネットの出入り口をつかさどる役割をもつデバイスがゲートウェイで、これもネットワークを活用するうえで重要な要素のひとつです。

クラウド

クラウドは、インターネット上にデータを保管したり、保管したデータを処理したりする技術のことです。

スマートホームデバイスは、温湿度やエネルギーの使用量、あるいはデバイスの活動記録などのさまざまなデータを収集します。

クラウドは、センサーやデバイスから収集したデータを保管したり解析処理を行ったりするために利用されます。

よく利用される代表的なクラウドサービスは、AmazonのAWS(Amazon Web Services)です。

アプリケーション

住宅のすべてをつなぐスマートホーム統合アプリHomeLink
アプリケーションは、スマートホームデバイスの操作に加え、センサーが収集した情報を人がわかりやすいビジュアルで表現するために必要です。

電気使用量や温湿度の情報をリアルタイムに表示したり、スマートカメラから得た動画情報をスマートフォンで見れたりします。

また、複数のスマートホームデバイスを管理するアプリケーションもあります。

たとえば、当社リンクジャパンのスマートホーム統合アプリHomeLinkが該当し、HomeLinkひとつあれば照明・エアコン・冷蔵庫など、さまざまな家電やスマートホームデバイスを操作可能です。

IoTデバイスが収集する生活データ

スマートホームには、前述のようなさまざまなIoTデバイスが必要ですが、それぞれのデバイスが扱うデータも重要な要素のひとつです。

IoTデバイスが最適な動作を行うためには、さまざまデータを収集して活用します。

たとえば、JEITA スマートホーム部会がまとめる「スマートホーム IoTデータプライバシーガイドライン」では、スマートホームIoTデータを以下のカテゴリに分類しています。

カテゴリ 具体例
映像音声 宅内カメラの映像・ドアホンの集音・エアコン熱画像
健康情報 体重や血圧などの計測値
扉窓開閉状態 ドアセンサー・窓センサー・電子錠開閉状態
生活リズム 炊飯器予測時間・トイレ人感センサー
在不在状態 冷蔵庫開閉・照明ON・OFF
生活志向 電子レンジメニュー選択・湯温設定
家族構成 チャイルドロック・洗濯機メニュー
地域特定 室外機音・電波状態
故障診断 モーター回転数・機器内部温度
個体特定 IPアドレス・MACアドレス

引用元:JEITA 「スマートホーム IoTデータプライバシーガイドライン」

スマートホームの仕組み

前述のスマートホームに必要なものをベースに、スマートホームの仕組みを見ていきましょう。

スマートホームの仕組み

スマートホームは、スマートホームデバイス・クラウド・アプリケーションが相互に連携することで機能します。

その相互連携を可能にするのがネットワークであり、ゲートウェイはインターネットの出入口としてスマートデバイスやアプリケーションと連携します。

たとえばスマートスピーカーやスマートフォンでエアコンを操作する場合、専用のアプリケーションとネットワークを介してエアコンの操作が可能です。

クラウドに保管されたエアコンの設定温度を活用すれば、家庭や作業環境ごとに最適な温度設定をユーザーからの指示なしに制御することもできます。

さらにHomeLinkのような統合アプリケーションを利用すれば、「おはよう」のひと声でカーテンのオープン・モーニングコーヒーの準備・朝にピッタリなBGMの再生のような一連の動作を自動で行えます。

スマートホームに注目が集まる理由

スマートホームは、生活の利便性や快適性の向上のためという理由だけで注目を集めているわけではありません。

以下に示すような、社会的課題を解決する手段として期待されているのがスマートホームです。

  • 高齢化社会と要介護者の増加
  • エネルギー資源の枯渇問題
  • 時差出勤・在宅勤務など、多様化する働き方への対応
  • 近年多様化する犯罪の増加

特に高齢化社会と要介護者の増加は深刻です。
たとえば、働き盛りの世代が両親の介護で負担がかかり、もともと勤務していた会社では働き続けられず「介護離職」を選択するケースがあります。

そのほかにも、要介護者に認定されていても介護サービスを受けられない「介護難民」や、介護する側が高齢の「老老介護」など、さまざまな問題を抱えているのが現実です。

その点スマートホームであれば、高齢者の生活をサポートしたり、介護の負担を軽減できる環境を整えられます

高齢化社会や介護の問題は一例にしかすぎません。

単純に便利な生活を送れるというメリットだけではなく、日本の社会全体を取り巻く課題解決のためにも、スマートホームが必要なことも覚えておきましょう。

スマートホームデバイスとIoTデバイスの違い

スマートホームデバイスとIoTデバイスの違いも押さえておきましょう。

といっても、両者に大きな違いがあるわけではなく、どちらもインターネットを利用可能なデバイスであることに変わりはありません。

違いは、それぞれの利用目的や適用範囲です。

IoTデバイスは、インターネットを利用できるあらゆるモノを指し、適用範囲は住宅はもちろん企業のシステムや工場の施設、あるいは自動車やインフラなど広範囲にわたります。

一方でスマートホームデバイスは、住宅に特化した狭い範囲に限られています。

つまり、スマートホームデバイスはIoTデバイスの種類のひとつであり、そのなかでも住宅に活用されるIoTデバイスということです。

スマートホームやIoTデバイスの最新事情

ここからは、スマートホームやIoTデバイスの最先端の情報を見ていきましょう。

最先端のスマートホーム標準規格Matterがリリース

Matterは、Google・Apple・Amazonを中心に、500を超えるグローバル企業が参加しているCSA(Connectivity Standards Alliance)によってまとめられたスマートホームの標準規格です。

メーカーごとにバラバラだった通信規格を統一し、スマートホームデバイスの相互運用をシンプルにしようという目的で誕生しました。

2022年の10月にバージョン1.0がリリースされたばかりで、普及するかどうかは今後の展開次第ですが、さまざまなメーカーの製品がMatter対応を発表し始めているので注目されています。

Matterの詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。

車の中からでもIoT家電を操作できる時代

車の中からエアコンなどの家電を操作できるサービスは、大手自動車会社がだいぶ前から実現しています。

ただし、スマートホームがそれほど注目されていなかったので、あまり認知されていないかもしれません。

近年スマートホームデバイスの普及が増加傾向にあることをふまえると、今後はその需要も高まってくるのではないでしょうか。

当社リンクジャパンでも、Web版のスマートホーム統合アプリHomeLinkで、車中からの家電操作に成功しています(IFTTTやアプリ連携等は一切不要)。

特に日々車を利用する機会の多い地域では、自宅到着にあわせてエアコンを設定したり、車の中にいながらガレージを操作したりするのも当たり前になるかもしれません。

トレーニング機器もIoT化

トレーニング機器にもIoTが活用されているのをご存じでしょうか。

ノートPCや液晶モニターの製造・販売で有名な日本エイサーが、独自のアルゴリズムで重さを変えられるトレーニング機器「Smart Home GYMの取り扱いをスタートしています。

Smart Home GYMは、0.5kg単位で最大120kgまで専用のアプリケーションで変えられるIoTトレーニング機器です。

Smart Home GYMさえあれば、以下のトレーニング機器を再現できるというから驚きです。

  • スミスマシン
  • ウエイトベンチ
  • ローイングマシン
  • ケーブルクロスオーバーマシン
  • ダンベル/バーベル

トレーニング機器を自宅でそろえるには、費用もですが場所もとるので簡単ではありませんよね。

しかし、Smart Home GYMなら1m四方程度の省スペースで済むので、自宅のジム化も簡単に実現する未来がすぐそこまで来ています。

広がり始める顔認証搭載インターホン

スマートロックは便利な半面、使ってみるとトラブルの声を意外と耳にします。

実際に使用している人が、家の中にスマートフォンも物理鍵も入れたまま外出してしまい、閉め出されて大変な目にあったという体験談がブログに投稿されていたりします。

しかし、指紋認証や顔認証のような生体認証であれば物理的な鍵をまったく必要としないので鍵の紛失リスクはありません。
たとえば、顔認証を搭載したAkuvoxのスマートインターホンは、カードリーダーやQR認証などさまざまな方法で解錠可能で、顔認証も可能です。

誤認識率は0.1%以下なので、ほぼ間違われることはないでしょう。

顔認証は近未来を舞台にした映画ではよく見る光景ですが、何年か後には自宅でも顔認証でドアを解錠するようになるかもしれません。

◆リンクジャパン公式サイト:パートナー製品 Akuvox(アキュボックス)スマートインターホン

スマートホーム向けAIシステムの登場

2023年にOpenAIのChatGPTがリリースされて以来、大規模多言語モデルがベースのAI技術が急速に発展中ですが、スマートホームの舞台にも進出中です。

それは、アメリカの企業Josh.aiが開発した「JoshGPT」で、既存のスマートホームオートメーションシステムに代わるオールインワンソリューションです。

JoshGPTは、ChatGPTと同じ技術を搭載し、Amazonのアレクサなどのスマートホームアシスタントでは理解できない、より具体的な質問とニュアンスに答えられます

導入するには日本円で約200万円かかるので、簡単に手に届くレベルのものではありませんが、AI技術の発展はスマートホーム業界でも目を離せない分野です。

消費電力と電気代をリアルタイムに確認できるスマートプラグ

当社リンクジャパンの新製品も紹介しておきましょう。

8月1日から予約販売開始の「ePlug3」は、節電スマートプラグです。

近年の日本の夏は特に熱く、エアコンはどこのご家庭でもフル稼働でしょう。

そんなときに気になるのは、やはり電気代。

ePlug3を経由すれば、電気使用量と電気代が丸わかりなので、節電対策にもってこいです。

少しでも電気代を安く済ませたい、消費電力をしっかりコントロールしたい人は、リンクジャパン公式ECサイトをご確認ください。

リンクジャパン新製品ePlug3

気になる日本のスマートホーム普及事情

最後に、日本のスマートホーム普及事情にも触れておきましょう。

2023年4月に発表されたスマートホーム普及事情のレポートによると、日本は海外にくらべ、スマートホーム・スマート家電所有率が極端に少ないことがわかりました。

スマートホームの普及が進んでいるといわれているアメリカでは81%、中国では92%に上る一方、日本ではわずか13%です。

治安の問題を抱える海外では、セキュリティ向上の手段としてスマートホームを導入するケースが多いです。
一方、世界でも治安が良いと評判の日本ではセキュリティの意識が薄いため、スマートホームの導入につながりにくいのでしょう。
さらに、日本では持ち家の世帯が少ないことも、普及の阻害要因のひとつと考えられます。

日本でスマートホームが普及するには、利便性を訴求するより、前述のような社会的課題に柔軟に対応できることをアピールしていくことが重要かもしれません。

参考:RoomClipとLIVING TECH協会、共同でレポートを発表/スマート家電・スマートホームの日本と海外の普及の開きは5倍以上

スマートホーム化のお手伝いはリンクジャパンに

本記事では、以下の観点でスマートホームとIoTデバイスについて解説しました。

スマートホームは、スマートホームデバイス・クラウド・アプリケーションがゲートウェイやネットワークを介して相互連携することで、利便性・安全性の高い住宅を実現しています。

本記事でさまざまな最新事情を見てきたように、スマートホームやIoTデバイスは進化し続けています。

日本では普及率が伸び悩んでいるとはいえ、高齢化社会や要介護者増加にともなう社会課題を解決するためには、スマートホームは不可欠です。

そのためには、スマートホームの本来あるべき姿や意義を正確に伝えていくことが重要でしょう。

当社リンクジャパンでは居住者の世代や家族構成によってニーズが異なる点に着目し、「アップデートし続ける住宅」として、スマートホームサービスeLifeを展開中です。

スマートホーム導入で悩んでいる場合、ぜひリンクジャパンにお問い合わせください。

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