スマートホームで照明をスマート化!便利なだけじゃない?スマート照明がおすすめな理由

スマートホームで照明をスマート化!便利なだけじゃない?スマート照明がおすすめな理由 GUIDE

スマート照明は、導入しやすいスマートホーム家電ですよね。
リモート操作やおしゃれなムードを演出できるなど、利便性や快適性を主要なメリットと理解している人が多いのではないでしょうか。
しかし、スマート照明をうまく活用すれば生活習慣やさまざまな悩みの改善効果も期待できます。
そこで本記事では、スマート照明の機能にくわえ、便利さ以外の観点でも注目したいメリットを中心に解説します。

スマート照明とは

スマート照明は、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信技術を搭載し、インターネット経由でスマートフォンやタブレットをリモコン代わりに使える照明器具のことです。
IoTデバイスの一種で、スマートホーム家電の代表的存在として広く普及しています。
名称はスマートライトと呼ばれたり、電球タイプのものはスマート電球、天井面に設置するタイプのものをスマートシーリングライトなどのように個別で名称を分けて呼ぶケースもあります。

また、ライトではなくスイッチ自体をスマーㇳ化するスマート照明スイッチを設置する方法もあります。記事の後半で具体例もまじえて説明しますので、ぜひ最後まで御覧ください。

スマート照明の機能

ここでは、スマート照明に備わっている一般的な機能を見ていきましょう。

アレクサやスマート家電と連携できる

多くのスマート照明が、AmazonのアレクサやGoogleアシスタントなどの主要な音声アシスタントと連携可能です。
スマート照明に限らずスマート家電全般的にいえることですが、声で操作できる機能は単純な利便性の観点以外に、身体的不自由さから開放されるメリットもあります。

私たちが暮らしのなかで道具を使うとき、「手」を使って操作しなければなりません。
しかし声のみで操作できれば、両手がふさがっているときはもちろん、怪我などで両手をうまく使えないときでもその不自由さから解放されますよね。

「不自由さ」はストレスに直結しやすく、マイナス思考に陥りがちです。
そのような精神的苦痛を軽減できれば、より豊かで平穏な日々を過ごせそうですよね。

ストレス軽減は平穏な日常につながる

自由に調光・調色ができる

ほとんどのスマート照明が、明るさ・色を自由に変えられる機能を持っています。
その場の雰囲気に合った明るさや色に調節できれば、その場の状況に応じた空間を演出できます。
たとえば、勉強や作業に集中したいときは、落ち着いた雰囲気のあるカフェのように少し明るさを落として温かみのある調色に変更するといいでしょう。
クリスマスに華やかな演出をしたいなら、赤や緑の照明、ハロウィンならオレンジや紫の照明にするのもいいかもしれません。
あとでくわしく解説しますが、調色・調光は人間のモチベーションや体内時計に影響を与えるので、うまく活用すれば健康的で規則正しい生活を送れます。

タイマーで制御できる

タイマーで照明をON・OFFできる機能も、備わっているケースが多いです。
タイマー機能を活用すれば、こんなことができます。

  • 起床時間に明るい白色の光を自動で照らし、スッキリと目覚める
  • 帰宅する時間には温かみのある赤めの色を照らし、仕事の疲れを癒す
  • 旅行で家を空けるときでもセキュリティを考慮し、夜は自動で照明をつけておく

居住者の生活リズムにあわせて照明をコントロールできるうえ、必要時以外には照明を自動でOFFにできるので、消し忘れや省エネにも役立ちます

さまざまな付加機能のあるスマート照明

スマート照明には、前述の一般的な機能にくわえ、少し変わった機能を備えているものもあります。
そんな付加機能を持つ、3つのスマート照明を見ていきましょう。

スピーカー機能付きのスマート照明

スマート照明には、スピーカーを内蔵している製品もあります。
スピーカーが内蔵されているスマート照明の場合、音楽を流せることにくわえ、音楽にあわせて調色・調光が切り替わる機能がついているケースがあります。
ソニーのLED電球スピーカーLST-SE300が、その代表例です。
音にこだわりの強いソニーならではの製品で、その初代は2015年に発売されました。
テレビと2つ接続すればステレオモードで片方は右チャンネル、もう片方は左チャンネルにできるため、自宅が映画館以上に臨場感たっぷりな空間に生まれ変わります。

プロジェクター機能付きのスマート照明

「照明なのにプロジェクター?」と疑問に思うかもしれませんが、プロジェクター機能が備わっているスマート照明は実際に存在します。
たとえばAladdin XのX2 Plusは、シーリングライトにプロジェクター機能がついています。プロジェクター機能のみならず高音質のスピーカーも搭載しているので、絵本のような静的コンテンツ以外に、映画・ドラマ・ラジオにくわえカラオケまで楽しめます。
壁を美術館のように着飾ったり、お子さんの絵本を読み聞かせたりなど、一口にプロジェクターといっても活用範囲が非常に幅広いことが特徴です。

自分好みの形状にデザインできるのスマート照明

ナノリーフは、自分好みの形状にデザインできる壁設置型のスマート照明を販売しています。
照明の形状が正三角形や正六角形という時点で珍しいのですが、複数組み合わせることでさらに独自デザインの照明を実現できます。
もちろん調光・調色にも対応しているので、形状と光の種類の組み合わせたデザインもできるなど、表現力の自由度が高いです。
照明をインテリアの一部と考えている人と相性のいい製品といえるでしょう。

このようにスマート照明は単純に光を照らす以外にさまざまな機能を備えていますが、付加的な機能もふくめ、実際に必要な機能は何かを見極めることが重要です。
物珍しさで最初のころは頻繁に利用しても、日常的に必要のない機能であれば、そのうち利用しなくなるものですよね。
スマート照明の導入目的をじっくり考え、習慣的に必要な機能にしぼって製品を選ぶのがおすすめです。

スマート照明は、なぜおすすめなのか?

さまざまな機能を持つスマート照明ですが、具体的にどんなメリットや効果があり、なぜおすすめなのかについてくわしく解説していきます。

手ぶらでON/OFFできるなど利便性の向上

こちらは、スマート照明のメリットやおすすめポイントとして一般的によくいわれていることです。
手ぶらで操作できたり、照明の消し忘れを防げたり、生活の利便性が向上するというものです。
不必要な点灯を防げれば省エネにもつながるので、電気代の節約にも貢献します。
昨今はとくに電気代が高騰しているので、節電効果はどこの家庭でも身近な課題の解決策として目を引きやすいでしょう。

電気代

間接照明や調光・調色機能でおしゃれな演出が可能

こちらもスマート照明の代表的なおすすめポイントのひとつですよね。
調光・調色機能をうまく活用し、間接照明でスマート照明を利用すれば、居住者のテンションを上げられるような空間を演出可能です。
空間の演出効果は住宅に必須ではないものの、「豊かで快適な暮らし」を重視する世の中になってきているので、QOL(生活の質)を向上する手段のひとつとして注目されています。

照明をうまく使えばサーカディアンリズムを整えられる

サーカディアンリズムとは、概日リズムとも呼ばれる24時間周期の体内時計のことです。
実をいえば、人間のサーカディアンリズムは24時間ではなく25時間周期であることがわかっています。
1日の24時間より1時間長いので、人間は少しずつ夜型になる傾向があるそうです。
サーカディアンリズムは体内時計のこと
「体内時計が25時間周期なら、時間のズレが気づかないうちに身体や精神に負担をかけているのでは?」

と思うかもしれません。
そこをうまく調整する役割を担っているのが「同調因子」と呼ばれるものです。

同調因子とは、たとえば「光」「時間を認識できるもの」「毎日の習慣的行動」などが該当します。
それぞれ具体例を示すと、「朝陽」「時計」「通勤・通学」といったところでしょう。
私たちは日常的にこれらをうまく活用し、体内時計を24時間にあわせているため、規則正しい生活を送れています。
逆に、生活リズムが崩れがちで日々の体調もあまり良くない人は、これらの調整因子をうまく活用できていない可能性が高いです。
そういう人はスマート照明のタイマー機能を利用すれば、規則正しい生活リズムを習慣づける効果が期待できます。
たとえば朝は起床時間に自動で点灯し、就寝時間にあわせて少しずつ照明が暗くなれば、自然に同調因子を活用することになりますよね。
「改善しなければ」「継続しなければ」などの過剰な義務感からも開放されるでしょう。

参考:医療法人社団 平成医会「サーカディアンリズムと私たちの生活」

季節に応じて調光・調光を変えれば電気代削減効果アップ

人間は、光の色や明るさによって体感温度が変わります。
たとえば、色温度が3,000K(ケルビン)と5,500Kでは、体感温度が約2度異なることが実験で確認されています。
エアコンで室温を28度に調整している場合、照明の色を調整すれば夏なら26度、冬なら30度に体感温度を調節できることになります。
この結果を実際に利用し、照明の色温度と空調の温度を制御するシステムを考案した研究者もいます。
また環境省によると、夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%(約70W)、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力を削減できるそうです。
つまり、調光・調色を調整できるスマート照明を活用すれば、特別なシステムを導入しなくても10%前後の節電効果を実現できるのです。

参考:電気設備学会誌 特集記事「知的照明システムの概要と未来につながる展望」
参考:環境省「みんなでできる節電アクション」

スマート照明をうまく使えば節電いもつながる

照明のスマート化は認知症患者の生活ケアにも期待

スマート照明の効果はライフスタイルの向上や節電に留まらず、生活習慣病や睡眠障害の改善にくわえ、認知症患者の生活ケアにも期待されています。

前述のサーカディアンリズムを整える話ともつながりますが、体内時計を刺激するには、日中に光を十分に浴びる必要があります。
睡眠ホルモンのメラトニンはセロトニンを原料とし、セロトニンの分泌量は光を浴びた量に比例するからです。
また、認知高齢者は目の老化にともない、若い人よりも強い光が必要なことがわかっています。
つまり、認知高齢者は通常よりも強い光を日中に浴びなければ睡眠に必要なメラトニンをうまく生成できず、夜眠れなかったり出歩いてしまったりする傾向にあるというわけです。

セロトニンには精神のバランスをとる役割もあるので、その観点でも日中の十分な摂取量を保てるかどうかが重要になります。
このあたりはまだ研究段階ですが、実用化に向けて、今後の研究成果に期待したいところです。

参考:認知症ケア研究誌「地域で生活する認知症高齢者が混乱する環境要因と対応」

従来の照明をスマート化するには?

では最後に、従来の照明をスマート化する方法を見ていきましょう。

スマート電球やスマートライトに交換する

従来の電球や照明は、スマート電球やスマートライトに変えるだけで照明をスマート化できます。
スマート電球であれば、当社リンクジャパンeLampがおすすめです。
ソケットが口金26であれば従来の電球と交換し、スマートホーム統合アプリHomeLinkで設定すれば、あっという間に設置完了です。
チラつかない安定した点灯を保ち、もちろん調光・調色も自由自在に変更できます。
HomeLinkに対応している製品との連携も可能なので、ぜひ一度お試しください。

▼eLampの紹介ページはこちら

スマートリモコンを導入する

赤外線リモコンで操作するタイプなら、スマートリモコンを導入すれば従来の照明を簡単にスマート化できます。
当社リンクジャパンの製品の場合、個人用ならeRremote5、法人用ならeRemote Proが該当します。
※個人向けと法人向けでは機能に違いがあるのでご注意ください。

スマートリモコンは、リモコン操作可能なシーリングライトのみならず、テレビ・扇風機・エアコンなどの家電もHomeLinkひとつで操作できます。
AmazonのアレクサやGoogleアシスタントなどのスマートスピーカーと連携すれば、声による操作も可能です。

▼eRemote5の紹介ページはこちら

▼eRemote Proの紹介ページはこちら

スマートプラグを導入する

コンセント式の照明タイプであれば、スマートプラグを利用すれば簡単にスマート化できます。
当社リンクジャパンePlug3が該当します。
ePlug3は2023年8月に発売されたばかりの新製品ですが、リアルタイムに電気代を把握できる節電スマートプラグです。

▼ePlug3の紹介ページはこちら
リンクジャパン新製品ePlug3

壁スイッチをスマート化する

壁スイッチで操作する照明も、スマートスイッチを設置すればスマート化できます。
当社リンクジャパンの法人向け製品スマート照明スイッチ(ZigBee)が該当します。
赤外線リモコン付きの照明はスマートリモコンで簡単にスマート化できますが、ダウンライトなどの埋め込み型照明はスマート化できません。
しかし、スマート照明スイッチであれば、対象機器を選ばず自由に照明をスマート化可能です。

▼スマート照明スイッチ(ZigBee)の紹介ページはこちら

まとめ:新築ならスマートホームの導入で照明もスマートに

本記事では、以下の観点でスマート照明について解説しました。

従来の照明をスマート化するのは簡単ですが、新築であればスマートホームの導入で照明以外にドアやカーテンもスマート化できます。
住宅のスマートホーム化は、十数万円で導入可能な当社リンクジャパンのスマートホームサービスeLifeのご利用を検討してみてください。
お客様のニーズにあわせ、最適なスマートホーム化を提案させていただきますので、ぜひ一度お問合せください