スマートスピーカーは、ハンズフリーで音楽やニュースを聞ける便利なスマートデバイス。
しかしその一方で、「いらない」という声もあります。
スマートスピーカーの購入を検討している場合、否定的な意見もふくめ、実際にどのような声があるのか気になるところです。
そこで本記事では、スマートスピーカーの普及率を解説したうえでユーザーの体験談を紹介し、スマートスピーカーの「いる・いらない」について言及します。
スマートスピーカーの購入を検討されている人はもちろん、すでに持っているけど使い方で悩んでいる、使わなくなったという人たちも参考にしてみてください。
特定のトピックから読みたい人は、以下のボタンから移動してみてくださいね。
スマートスピーカーの普及率はどうなった?
スマートスピーカーは、2014年にアメリカで登場しました。
Amazonが「Amazon Echo」を発売したことをきっかけに、さまざまなIT企業が音声AIアシスタントを搭載した製品を発売するようになり、「スマホの次に市場を席捲するデジタルデバイス」として注目を浴びました。
日本に上陸したのは、その3年後の2017年で、IoTという言葉がまだ浸透していなかったころです。
初登場から10年が経過した現在、スマートスピーカーの普及率は実際どうなったのか、気になるところでしょう。
以降では、そんなスマートスピーカーの世界と日本の普及率を確認してみます。
市場規模は世界も日本も堅調
スマートスピーカーの市場規模は、世界・日本問わず堅調な推移を保っています。
総務省の「令和4年度 情報通信白書」によれば、2018年以降毎年5千台前後増加し続け、2024年には3億台を突破する予測を立てています。
出典:総務省「令和4年度 情報通信白書」世界のAIスピーカー(スマートスピーカー)出荷台数の推移及び予測
日本のスマートスピーカー市場については、野村総研が2020年に公表した「ITナビゲーター2021年版」が参考になります。
スマートスピーカーの世帯普及率は、毎年3%前後の割合で2026年までゆるやかに増え続け、2026年には保有世帯数が30%台(1,500万世帯以上)に達すると予測。
出典:ITナビゲーター2021年版|NRIメディアフォーラム | 野村総合研究所(NRI)
どこの家庭でもというレベルではないものの、家庭でよく見かけるデバイスのひとつとして認知される時代がすぐそこまで来ている、といった感じでしょうか。
参考:ITナビゲーター2021年版 ~コロナショックでデジタル化が加速-2026年までの市場トレンドを予測~| NRIメディアフォーラム | 野村総合研究所(NRI)
日本では積極的に利用したい人が少なめ
順調に市場規模が大きくなる一方、スマートスピーカーの日本での利用率は意外に低いです。
マイボイスコムがPR TIMESで公表した2023年4月の調査結果によると、利用率は11.9%。
利用したくない人は、なんと80%を超えていました。
2018年から行われているこの調査では、毎年徐々に増えてはいるものの、まだ特定の層のみでの利用に留まっている印象を受けます。
前述の世帯普及率とくらべても数字が少し乖離し、持っているけど使っていない、あるいは使いこなせていないという層がそれなりに存在しているのかもしれません。
となると、「持っている・持っていない」に限らず、ユーザーのリアルな声も気になるところです。
そこで次からは、スマートスピーカーはいらないと思っている人たちの声を、体験・未体験のユーザーそれぞれで確認していきます。
- スマートスピーカーの普及率は順調に伸びている一方で、日本での利用率は低い。
- 利用ユーザーの実際の声が気になるところ。
スマートスピーカーはいらない?<体験ユーザーの声>
スマートスピーカーを購入し、実際に使ってみたけどスマートスピーカーは「いらない」と感じたユーザーのおもな声を見ていきましょう。
思ったような音質ではなかった
引用元:ミルトーク
スピーカーなので音楽を流す目的で購入するユーザーが多く、音質重視になるのは当然のことです。
特に音質にこだわりたい場合、スマートスピーカーの複数台併用や、音響に定評のあるスマートスピーカーを利用するといいでしょう。
声をうまく聞き取ってくれず、やり直しが多くて面倒に感じた
引用元:ミルトーク
指示の内容によっては認識してくれないことがある(もっと柔軟に言語を理解してほしい)
引用元:リンクジャパンに寄せられたユーザーの声
製品の音声認識精度は初期より向上しているのは確かですが、方言混じりの声や複雑な内容を聞き取ってもらえない点は、今後改善が期待される課題のひとつです。
筆者もAmazonのEcho Dotを利用していますが、購入当初はごくたまに聞き取ってもらえないことがありました。
そのため、アレクサに話しかけるときは、なるべくわかりやすく発音するように気をつけています。
機械に対して気遣いが必要な点に、煩わしさを感じる人は少なくないかもしれません。
できることがよくわからず使わなくなった
引用元:ミルトーク
音楽を聴くために購入しましたが、飽きてしまった
引用元:ミルトーク
このように、音楽や天気などを聴く以外に「使い方・使い道がわからない」という話もよく耳にします。
「声で操作できるスピーカー」が最大の特徴ですが、スマートスピーカー単体で使うことのみに焦点を当ててしまうと活用範囲が限定されます。
これが「思ったほど便利じゃない」という誤解を招いている可能性もあるでしょう。
スマートスピーカーはいらない?<未体験者からの声>
スマートスピーカーを使ったことはない人たちのなかで、「いらない」「不要」と感じている人たちの声も確認してみましょう。
必要性を感じないことと家庭内の会話や音を企業等に盗聴されそうなので。
引用元: マイボイスコム株式会社のプレスリリース|PR TIMES
ITリテラシーが高めの人や安全性を重視する傾向にある人は、情報漏えいのリスクに敏感です。
しかし、使い道がよくわからないケースもふくめ、スマートスピーカーに対する誤解から生じているものとも考えられます。
スマートスピーカーを正しく理解してもらうことが重要そうですね!
滑舌が悪く、スマホの音声入力でさえ何度も直さないとならないため。
引用元: マイボイスコム株式会社のプレスリリース|PR TIMES
音声認識に対する懸念は未体験者からも挙がっていました。
実際に使ってみると、朝の寝ぼけ気味の声でも聴きとってくれたり、はっきりとした口調ではなくても理解してくれたり。
「今の声、聞き取ってくれるんだ!?」と、意外に音声認識の良さを感じる場面が多々あります。
筆者個人の体感ですが、滑舌よりもスマートスピーカーへのメッセージが単純な内容かどうかのほうが重要と感じています。
ただし、以下のように機械に話しかける行為に慣れていないことから敬遠してしまうケースも多いです。
そもそもスマートスピーカーに話しかけること自体に抵抗感がある(恥ずかしさなど)
引用元:リンクジャパンに寄せられたユーザーの声
なんでも頼っていたら自分がだらけてしまいそうなので。便利だろうなと思う機能はあるが、わざわざ購入してまでは欲しくない。
引用元: マイボイスコム株式会社のプレスリリース|PR TIMES
機械に話しかける行為は、どちらかといえば映画やアニメの世界でのイメージが強く、筆者自身も最初の一声からしばらくは気恥ずかしさを感じたものです。
また、自身の努力過程やストイックさを重視するタイプであれば、今までにない価値観や新しいステージへのチャレンジには警戒心がより強くなるもの。
便利なモノの活用が、必ずしも怠惰につながるわけではありません。
しかし、自身が大切にしている信念や観念を崩すことは、アイデンティティを傷つける可能性もあります。
このような人たちの認識を変えるには、周りの環境が大きく変わるなどしないと難しいケースがあるかもしれません。
このほかに「設定が難しそう」という声もよく聞きます。
設定の難しさは最新技術の製品にはつきまといやすく、IT系の製品やサービスにあまり触れてこなかった世代はとくに、「知識がないと扱えないのでは」などの不安を感じそうです。
- 「使い道が少ない」「音声認識の精度に不安」という声は、体験・未体験に限らずある。
- 「いらない」と感じるのは、最新技術への不安にくわえ、スマートスピーカに対する誤解から生じていそう。
スマートスピーカーは必要・便利と感じた体験談
ここまで、スマートスピーカーはいらない人たちの声を中心に見てきましたが、一方で実際に使ってみて「必要・便利」と感じた人たちの声にも耳を傾けてみましょう。
料理中などで手が汚れていたり、手が離せない時はとても便利だと思ったから。
引用元: マイボイスコム株式会社のプレスリリース|PR TIMES
夜寝る時に、ベッドに入ったまま照明を消すことができる
引用元:リンクジャパンに寄せられたユーザーの声
ハンズフリーで操作できる便利さは、実際に体感してみないと得られない心地良さがあります。
筆者の場合はリモートワークで自宅作業が多いので、「作業に集中できる音楽をかけて」と頼んだり、意味がよくわからない単語はスマートスピーカーに聞いたりすることが多いです。
手作業を一切必要としないので、目の前のことに集中できて便利です。
スケジュールやくすりの飲み忘れを防ぐため利用したい。
引用元: マイボイスコム株式会社のプレスリリース|PR TIMES
ゴミ出しの日などをリマインドしておくと、音声でお知らせしてくれる
引用元:リンクジャパンに寄せられたユーザーの声
今はスマホでスケジュール管理する人が多いですよね。
スマホの操作に不慣れであれば、声で設定できるスマートスピーカーを活用するのがおすすめです。
スケジュール設定が面倒に感じる人や、そもそもスケジュール管理が苦手という人も、スマートスピーカーを秘書代わりに利用するといいでしょう。
家電のコントローラーとして優秀だから。ちょっとした暇つぶしに音楽を聴いたり、しりとりをしたりすることができる。
引用元: マイボイスコム株式会社のプレスリリース|PR TIMES
こちらは、利用頻度の高い音楽や天気を聞く以外の使い方で便利さを感じている人の声です。
スマートスピーカーは単体で使うよりも、ほかのスマートデバイスと連動させたほうが便利です。
家電の操作はもちろんですが、特定の時間帯や状況に応じた連動設定をしておけば、「おはよう」の挨拶ひとつでカーテン・エアコン・照明を一括で操作できます。
- 「必要・便利」と感じているユーザーは、音楽・天気を聞く以外にスケジュール管理や家電の操作など、スマートスピーカーのさまざまな機能を活用している。
スマートスピーカーによくある3つの誤解
さまざまなユーザーの声を見てきたなかで、スマートスピーカーへの誤解がありそうなことも見えてきました。
ここでは、スマートスピーカーによくある3つの誤解を解くための解説をしていきます。
設定が難しそう|スマホ操作のみで思いのほか簡単
スマートスピーカーの設定は思いのほか簡単です。
どのスマートスピーカーも、おおよそ以下の手順で設定できます。
- スマートスピーカーの電源を入れる。
- スマートスピーカーのスマホアプリをインストールする。
- スマホアプリで手順に従い設定する。
※製品によっては、事前にスマホのBluetoothを有効にしておく必要があります。
筆者の場合、スマートスピーカー(Echo dot)購入前からスマホアプリのAmazon Alexaをインストールしていたため、やったことはスマートスピーカーの電源を入れただけでした。
何もしないままセットアップモードが終了したので、本当に設定できたのか不安になるくらい簡単でした。
使い方やほかのデバイスとの設定も、スマートスピーカーが誘導してくれます。
初めての人でも安心ですよ!
常に声を聴かれている|マイクはON・OFFで切り替え
スマートスピーカーがあると、常に自分の声や会話を聞かれたり、記録されているのではないかと不安になる人もいるでしょう。
スマートスピーカーは、「アレクサ」「OK、Google」などのウェイクワードを起点として人の会話を聞き取ります。
また、スマートスピーカーが聞き取るためのマイクは、ON/OFFボタンなどで切り替えられるのが一般的です。
そのため、必要なとき以外に会話を勝手に盗み聞きされる心配はありません。
とはいえ、スマートスピーカーはインターネットを活用する、いわゆるIoTデバイスです。
家族や同居人など複数人で利用できる状態の場合をふくめ、パスワードの徹底管理や声紋認証の利用などセキュリティ対策は必要です。
使い道が少ない|家電やスマートデバイスとの連携がおすすめ
スマートスピーカーの使い方で多いのは音楽や天気を聞くことですが、ほかにも以下のようにさまざまな使い道があります。
- アラームなどのタイマー設定や時刻の確認
- ニュースやスポーツの結果を聞く
- よく知らない言葉の意味の確認や翻訳
- ラジオやPodcastを聞く
- 家電操作などのスマートホーム機能
- ストリーミング配信サービスなどの動画再生
- 料理レシピの検索
- スケジュールの管理
- 乗換案内や目的地への行き方を検索
特に、家電やスマートデバイスと連携するスマートホーム機能は、ライフスタイルの改善につながるのでおすすめです。
スマートスピーカー単体のみに焦点を当ててしまうと、「使うかどうかわからない音声操作のためだけにお金を払うかどうか」などの疑問が湧いてくるかもしれません。
しかしスマートデバイスと連動すれば、住宅のスマートホーム化を手軽に実現できます。
スマートリモコンなどのスマートデバイスを必要としますが、住みやすい環境にアップデートできるうえ、今までにない賢く生きる術を見いだせるでしょう。
スマートスピーカーができることは、以下の記事でくわしく解説しています。
また、住宅のスマートホーム化については以下の記事でもくわしく解説しているので、あわせて読んでみてください。
- 設定は想像するほど難しくない。
- マイクをON/OFFできるので、常に音声を聞かれる(録音される)心配はない。ただし、パスワード管理などのセキュリティ対策は重要。
- スマートスピーカーは、音楽などを聴く以外にスマートホーム機能を活用するのがおすすめ。
スマートスピーカーの向き・不向き3つのタイプ
ここからは、スマートスピーカーを使うのに「向いている人・向いていない人」を、3つのタイプに分けて解説します。
積極的に使ったほうがいい人
以下に該当する人は、積極的に使ったほうがいい人です。
- 技術に興味があり、新しいデバイスを試すのが好き
- 日常生活での効率化を求めている
- スマートデバイスを多用している
- 情報やエンターテインメントへのアクセスを重視したい
このタイプの人たちは、すでに利用している人が多いかもしれませんね。
技術知識も深く、実際に利用して問題点があれば自身で解決を試みようと行動するなど、スマートスピーカーをフル活用しようと試行錯誤するタイプが多いでしょう。
ただし「日常生活での効率化」の場合、少し話が変わります。
健康上の問題で暮らしに不自由を感じている人や、生活するうえで他人などのサポートが必要な人は世の中に数多くいます。
特に、日本は65歳以上が29%に達する高齢化社会の真っ只中です。
人生100年時代ともいわれる今日、この長い生涯をストレスなく快適に過ごすためにはどうすべきか、というのが社会的課題のひとつでもあります。
この観点を踏まえると、健康上の問題や高齢によって普段の暮らしに不便を感じている人たちこそ、スマートスピーカーを活用するのがおすすめです。
日常の何気ない動作を効率化できるので、不便さからともなうストレスを軽減し、積極的に人生を楽しむ方向に舵を取れるようになるでしょう。
いる・いらないを十分に検討したほうがいい人
以下に該当する人は、スマートスピーカーの利用を十分に検討したほうがいいでしょう。
- 音楽を聞くなど使う目的が限定的
- スマホのAIスピーカーでやりたいことを実現できている
- プライバシーやセキュリティに敏感
音楽の再生や天気・ニュースなどの情報源への素早いアクセスは、スマートスピーカーの特徴である一方、この特徴のみにこだわると使い道が少なく感じて飽きてしまうケースが多いです。
スマホやタブレットのAIスピーカーである程度満足できている人も、同じことをスマホで実現できていれば必要性を感じず、購入しても使わなくなってしまう可能性があります。
また、プライバシーやセキュリティに敏感な人は、ニュースやSNSで関連する事件や噂を耳にするだけで「うちのスマートスピーカーは大丈夫だろうか」と半信半疑になりがちです。
この場合も、次第に利用頻度が少なくなってしまうかもしれません。
共通して重要なことは、スマートスピーカーの使い道や注意点を正しく理解し、利用目的を明確にする必要があること。
知識が不十分だと期待を膨らませすぎたり、自身の不安を増長させるような悪いイメージを想像したり、誤解を生みす状況を作りやすいです。
利用目的が明確になっているか、機能やセキュリティの面でよくわからず不安になっている部分はないか、などを十分に確認したうえで購入を判断するのがいいでしょう。
無理に使わなくてもいい人
以下に該当する人は、スマートスピーカーを無理に使う必要はないかもしれません。
- 新しい技術に関心が薄い
- 今の生活で満足できている
- 機械に頼るよりも自分の力で成し遂げることに意義を感じている
技術に興味・関心が薄かったり今の生活に満足できていたりする人が、ちょっとした興味本位でスマートスピーカーを購入しても、必要性を感じにくい可能性があります。
また、自身の力で達成することで幸福感を得られるタイプの場合、便利なモノに頼ることが返ってストレスに感じるかもしれません。
スマートスピーカーをはじめとするスマートデバイスは、これから全体的に普及するかどうかというステージなので、「利便性の向上」「暮らしのアップデート」などのフレーズがまだピンとこない人もいるでしょう。
新しい技術を積極的に活用したほうが、今までよりも便利で賢い生活を送れるようになるのは事実です。
しかし、自身の信念や考え方を無理やり曲げる必要はありません。
今積極的にスマートスピーカーを導入するよりも、周りのテンポに合わせて取り入れていくほうが、素直に受け入れられるでしょう。
自分が3つのどのタイプに当てはまるかを考えてみてくださいね!
- 普段の暮らしに不便を感じている人こそ、積極的に活用するのがおすすめ。
- スマートスピーカーにマイナスイメージのある人は、正しい知識を得たうえで利用目的を明確にすることが大事。
- 利用することが信念や考え方に反すると感じる場合、無理に使わないほうがいい可能性がある。
スマートスピーカーを買うか迷ったとき
最後に、スマートスピーカーを買うかどうか迷ったとき、押さえておいたほうがいい3つのポイントを解説します。
前述の「いる・いらないを十分に検討したほうがいい人」は、特に参考にしてみてください。
利用目的を明確にする
まずは利用目的を明確にしましょう。
前述のとおり、利用目的が機能の一部のみに限定している場合、有効活用しないままスマートスピーカーにほこりが被ってしまうかもしれません。
利用目的は機能に着目するよりも、自身の暮らし向きをどう変えたいかという視点で検討することが重要です。
そのためには、普段の何気ない行動を洗い出すのがおすすめです。
1人暮らしの社会人であれば、朝起きて会社にいき、帰宅してから就寝するまで。
家族や同居人のいる家庭なら、一緒に暮らしている人たちが普段どのような行動をして暮らしているのかも重要です。
それらを明確にしたうえで、スマートスピーカーができることと照らし合わせ、どんな生活を実現できるか想像してみてください。
経済的な部分もふくめ、スマートスピーカーで改善できることが見え、有効に使うための目的や実現したいライフスタイルを発見できるでしょう。
スマートスピーカーができること・注意点を押さえる
スマートスピーカーを購入するうえで、できることと注意点は十分に把握しておきましょう。
スマートスピーカーができることは多いですが、人によっては日常的に使うかどうか疑問に感じる機能もあります。
また、単体として使うよりもスマートホーム化を意識して利用したほうが、スマートスピーカーの存在価値を見出せます。
気を付けたい注意点は以下の5点です。
- 搭載されているAIアシスタントの種類
- 音声認識の精度
- スピーカーの位置や向き
- ディスプレイの有無
- 対応しているサービスや付加機能
スマートスピーカーは、Amazon・Google・Appleの製品が代表的ですがSONYやBOSEなど、さまざまなメーカーが世に送り出しています。
それぞれで特徴が異なるので、自身の目的を満たせる製品かどうかを十分に確認してください。
主要なスマートスピーカーを比較する
スマートスピーカーを購入するなら、少なくともAmazon・Google・Appleの製品は比較しておきましょう。
特にAmazonとGoogleのスマートスピーカーは、世界でも1位・2位の普及率です。
ユーザーが多いことからトラブル時などの情報源に困らず、製品の品質向上も期待できます。
以下は、3社が販売しているスマートスピーカーの比較表です。
シリーズ | Amazon Echo | Google Nest | Apple HomePod |
---|---|---|---|
メーカー | Amazon | Apple | |
音声アシスタント | アレクサ | Googleアシスタント | Siri |
モデル |
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価格 | 5,980円~ | 6,050円~ | 14,800円~ |
サイズ (直径x高さ) |
99 x 91 mm ~ ※Echo Autoは23.2 x 52 mm |
98 x 42 mm ~ | 97.9 x 84.3 mm ~ |
重さ | 196 g ~ ※Echo Autoは49 g |
177 g ~ | 345 g ~ |
音声認識 | 〇 | 〇 | 〇 |
音楽サービス |
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動画サービス |
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– |
家電操作 | 〇 | 〇 | 〇 |
Matter対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
特徴 |
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※同一シリーズでも、モデルにより連携可能なサービスや付加機能などは異なることがあります。
※表に記載の内容は2024年1月時点のものです。最新の価格や詳細仕様は、各メーカーの商品紹介でご確認ください。
3社のスマートスピーカーで大きく異なるのは、連携できるサービスです。
自身がよく利用するサービスがどれか次第で、選ぶべき製品が変わってくるかもしれません。
また、「スマホでGoogleサービスをメインに使っているから、スマートスピーカーはAmazonで」という選択もありでしょう。
Apple製品を好む人は、必然的にAppleのスマートスピーカーを選ぶかもしれませんね。
「利用目的」「できること」「注意点」を踏まえ、もっとも相応しいと思う製品を選びましょう!
まとめ|スマートスピーカーは本当にいらない?
本記事では、スマートスピーカーについて、以下の観点で解説してきました。
スマートスピーカーは、声で操作できる便利さがある一方で、その必要性をあまり感じていない人もいます。
実際に利用率は低く、「あまり利用したくない」「いらない」と考える人がほとんどです。
その原因のひとつとして考えられるのが、スマートスピーカーが正しく認知されていないこと。
多くの人はSNSやニュースで見聞きする一部の情報など、偏った知識に留まっています。
プライバシーやセキュリティへの考慮はもちろんですが、スマートスピーカーの正しい理解を深めたうえで、「本当にいらないかどうか」を見極めるのがおすすめです。
向き・不向きもあるので、本記事を参考にして自身がどのタイプかを考え、できればスマートスピーカーを活用する気持ちに動いてくれるとありがたいです。
また、スマートスピーカーを使い始めると、スマートホームへの興味・関心が強くなるかもしれません。
そんなときは、以下のリンクジャパン製品をご検討ください!