次世代住宅の基本概念「HomeOS」とは?PCのWindowsとの違いは?

次世代住宅の基本概念「HomeOS」とは?PCのWindowsとの違いは? GUIDE

IoT(Internet of Things)の発展と普及により、一昔前にくらべると手軽にスマートホームを実現できる時代になりました。

快適で便利なスマートホームは、私たちの生活に大きな変化を与えるでしょう。

しかし、住宅の快適性や利便性は、居住者の家族構成・ライフスタイル・個々の好みなどによって大きく左右されます

その点をふまえると、スマートホームのような次世代住宅には、居住者のニーズや生活状況に応じて柔軟に対応できることが求められます

HomeOS」は、その役割を果たす重要な概念です。

そこで本記事では、HomeOSの概念を紹介し、その役割と実現できることをくわしく解説します。

HomeOSの理解を深め、当社リンクジャパンと共に新しい未来への一歩を踏み出していただければ幸いです。

HomeOSとは何か?

「HomeOS」を身近なものでたとえるなら、PCの基本ソフトであるOS(Operating System)のWindowsです。

つまり、言い換えるならHomeOSは「住宅のOS」。

PCが現代社会に欠かせないツールに成長できたのは、Windowsがさまざまな付加価値をPCに与えているからです。

住宅のOSであるHomeOSも、PCにとってのWindowsと同じく、住宅にさまざまな付加価値を与える土台を提供します。

ここでは、HomeOSが必要な背景をふまえ、その概念についてくわしく見ていきましょう。

従来の住宅は安心・安全な空間を提供

従来の住宅に求めらていたのは物理的な安全性従来の住宅は、物理的に安心・安全な空間を提供することがおもな役割でした。

物理的な安全性のみならず、風流や優雅さを味わえる住居は古くから存在していますが、それは一部の限られた人たちの話。

一般的には雨風をしのげて安眠できる空間であれば十分であり、住宅に付加価値を与えたり、余分な費用をかけたりする必然性はなかったのです。

IoTの発展が住宅に新たな付加価値を提供

安心・安全な生活空間でしかなかった住宅に、さらなる付加価値を与えるきっかけとなったのがIoTの発展でしょう。

インターネット機能を備えたさまざまなIoTデバイスが普及し始め、住宅に利便性・快適性といった新たな付加価値を安価で簡単に提供できるようになりました

また家に居ながら買い物ができたり、仕事をリモートでこなせたり、現代のインターネット社会は自宅で受けられる多種多様なサービスで溢れています。

これらIoTデバイスやITサービスを住宅に融合すれば、従来よりも付加価値の高い住宅、すなわちスマートホームの普及が現実味を帯びてきました。

さまざまな家電やIoTとリンクできるHomeLinkはHomeOSの概念に基づいて開発された

PCにWindowsが必要なように住宅にもOSが必要な時代

すべての家をスマートホームに、すべての人にスマートライフを

これは、当社リンクジャパンがスマートホームサービスを展開するにあたってのスローガンです。

たしかに、IoTデバイスを駆使すれば快適性と利便性を備えたスマートホームを実現可能です。

しかし、間取りや設置されている設備は住宅によって違いがあり、ライフスタイルも居住者によって異なるなど、スマートホーム化にはクリアすべきさまざまな課題が存在します。

その課題をクリアできる概念がHomeOSです。

ここで、PCのOSであるWindowsを思い出してみましょう。

Windowsさえインストールされていれば、どんなPCでもあらゆるユーザーが直感的に操作でき、世の中に提供されている多種多様なITサービスをだれもが等しく利用できます。

Windowsの登場により、プライベート・ビジネス問わず、PCは私たちにもっとも身近な相棒ともいえる存在にまで成長したのです。

すべての住宅をスマートホームにするには、このWindowsと同様の概念が必要であり、それが住宅の基本ソフト「HomeOS」というわけです。
HomeOSは住宅のOS

HomeOSとは従来の住宅をアップデートする基本ソフト(OS)

OSはWindowsのみならず、さまざまなモノをアップデートしてきました。

たとえばOSがインストールされ、携帯はスマホに進化しました。

従来は個別に必要だった時計・カメラ・スケジュール帳もスマホひとつで済むうえ、電子マネーの登場で定期券や財布の役割もはたせます。

誰もが常に持ち歩いているスマホは、もはや秘書のような存在でしょう。

また自動車にOSがインストールされれば、ドライバー付きの自動車にアップデートされます。

窓・鍵・室内の温度の管理や車の安全性を自動で制御するうえ、自動運転レベル4をクリアしていれば、自身で運転しなくても目的地まで移動可能です。

スマホや自動車と同じく住宅にOSがインストールされれば、住宅の警備・住人の健康管理・宅内のエネルギー最適化・設備家電の管理など、従来は人手が必要だった作業やサービスを住宅の機能として組み込めます

HomeOSは、さながら住宅を執事付き住宅にアップデートするOSなのです。

HomeOSで実現できること

ここからは、HomeOSによって実現できることを見ていきましょう。

住宅をシンプルにスマートホーム化

HomeOSはシンプルにスマートホームを実現

HomeOSはさまざまなメーカーの設備やIoTデバイスを住宅の機能として追加可能です。

また、個々の制御はもちろん、設備やIoTデバイス同士の相互連携も簡単に行えます。

住宅のあらゆるデバイスや設備を一元管理できるHomeOSは、居住者にさまざまな付加価値を与えるスマートホームをシンプルに実現します。

すべての住宅サービスを統合

住宅に関わるあらゆるサービスを統合するHomeOS
HomeOSがインストールされた住宅であれば、以下に示すような住宅に関わる多種多様なサービスをひとつのアプリに統合可能です。

  • 家電や住宅設備の自動制御・リモート制御
  • 家事代行
  • 公共料金の支払い
  • ホームセキュリティ
  • 各種エネルギーの制御
  • オンライン診療
  • 遠隔介護

従来であれば外出する必要のあったサービスを自宅に居ながら利用できたり、人手を介さなければできなかったことが手のひらの上で実現できたりするようになります。

ライフステージに合わせて進化し続ける住宅の提供

HomeOSはアップデートし続ける住宅を実現するHomeOS最大の特徴は、居住者のライフステージにあわせて住宅を進化できることです。

たとえば、働き盛りの独身世帯であれば、家事代行サービスが便利ですよね。

お子さんのいる世帯や介護が必要な家族のいる世帯では、外出時にも安心して見守れるホームセキュリティサービスの需要が高いでしょう。

また、高齢になれば健康が不安になってくるので、オンラインで診療を受けられるサービスを利用できれば助かります

HomeOSであれば、このようなライフスタイルの違いに合わせてサービスを柔軟に追加できるので、年数が経過しても住宅の付加価値は下がらず、むしろアップデートし続ける住宅を提供可能なのです。

HomeOSは住宅にとってのWindowsOS

本記事では、HomeOSの概念について以下の観点でくわしく解説しました。

当社リンクジャパンは、あらゆる住宅をスマートホーム化し、どんな人でも等しくスマートライフを送れる社会を目指しています

そのために必要な概念がHomeOSであり、HomeOSを軸としたさまざまなスマートホームサービスを展開中です。

スマートホーム導入をご検討中のかたは、当社リンクジャパンにぜひご連絡ください。