スマートプラグは、便利で豊かな生活を実現するスマートホームデバイスのひとつです。
スマートプラグにつなぐだけで家電をスマート化できる手軽さがある一方、効果的な使い方がわからず、うまく使いこなせていない人もいるようです。
「使い道があまり思い浮かばない」などの声を聞くことも。
また、使い方を誤ると火災につながることもあるので、製品仕様を十分に理解したうえで活用しなければなりません。
そこで本記事では、すぐに実践したくなるスマートプラグの活用アイデアと、活用アイデアがひらめいたときに注意すべきポイントをくわしく解説します。
スマートプラグの使い方で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
スマートプラグで何ができる?
スマートプラグの活用アイデアを紹介する前に、スマートプラグでは何ができるのか、あらためて確認しておきましょう。
スマートプラグは、電源コンセントをスマート化、あるいは家電をスマート化するデバイスのこと。
スマートプラグにつないだ家電は、以下の機能を備えたスマートなデバイスにアップデートされるので、旧式の使い慣れた家電でもわざわざ買い替える必要はありません。
- スマホやタブレットによる遠隔操作(リモコン機能)
- タイマー設定による自動ON/OFF制御
- センサーやほかのスマート家電と連動した操作
製品によっては、以下のような機能が付随しているものもあります。
- 温湿度センサーと連動した操作
- 家電に流れる電流の監視
- 消費電力や電気代の可視化
ただし、リモコンでON/OFFを操作するような家電に利用しても、スマートプラグの効果を得られにくいです。
電源コンセントに挿してONになる家電や、リモコン操作ではなくツマミやスイッチでON/OFFするタイプの家電に向いていることを覚えておきましょう。
また、人の目を離れて操作すると火災発生リスクが高まる家電をつなぐ際は注意が必要です。
電気用品安全法違反になる可能性もあるので留意してください。
スマートプラグの詳細は、以下の記事でもくわしく解説しています。
すぐに実践したくなるスマートプラグの活用アイデア7選
ここでは、すぐに実践したくなるようなスマートプラグの活用アイデアを7つ紹介します。
サーキュレーターや加湿器につないで室温管理を効率化
冷たい空気は下に、温かい空気は上に向かう性質があるので、うまく空気を循環させないと効率よく快適な室温に保てません。
そのため、効率よく空気循環を起こす目的で、エアコンとサーキュレーターを併用しているご家庭も多いのではないでしょうか。
また冬の場合は、乾燥防止と体感温度を高めるために加湿器の利用が欠かせないでしょう。
最新のスマート化された製品であれば、温度や湿度に応じたオートモードなどが備わっていますが、従来の製品ではすべて手動で行わなければなりません。
そんなときは、サーキュレーターや加湿器をスマートプラグにつないで利用するのがおすすめです。
スマートプラグにつなぐと、
- スマートリモコンで操作可能なエアコンと連動して自動でON
- 温湿度センサーと連動して特定の温度湿度になったら起動
などのスマートな使い方ができ、効率よく快適な室温を保つための環境を簡単に作れます。
今ある自宅のサーキュレーターや加湿器に愛着があったり、機能に満足しているなどの理由で買い替える予定がない人は、ぜひスマートプラグで快適な室内環境にアップグレードしてみてください。
消費電力を条件にスマホや家電の過充電を防止
電源コンセントに挿して充電をするタイプの家電やスマホは、過充電にならないように気をつけなければなりません。
充電が100%になっても電力を供給し続けるとバッテリーに負荷がかかり、電池の減りが早くなるだけでなく、充電しているスマホや家電に熱がこもりやすくなります。
最悪のケースでは、バッテリーが破裂したり発火する可能性もあるため、長時間の過充電はなるべく避けたいところです。
スマートプラグには、スマホや家電に流れる電力を監視する機能を備えた製品があります。
そのようなスマートプラグであれば、電流供給が無くなったら自動的に充電を停止することが可能です。
充電状況でそわそわする必要がなく、ほかの作業に没頭できるおすすめの活用方法です。
水槽の照明・エアレーション・CO2添加を自動化
熱帯魚の飼育をしていると、アクアリウムにはまる人も多いのではないでしょうか。
アクアリウムとは、水生生物や水草などを飼育しながら、水槽内で自然の水中環境を模倣しデザインすることです。
きれいな水槽のなかで、青々とした水草と熱帯魚が活き活きとしているさまを見ていると、1日の疲れも忘れて穏やかな気持ちになりますよね。
ただし、水草の飼育は非常に手間がかかります。
照明・空気・CO2に気を配らないと苔や藻が発生したり、育てるのが難しい水草もあるからです。
アクアリウム専用のタイマーなどを購入すれば、綺麗な水槽環境を保てる一方、機能の割に値段が高価だったりアナログで使いづらかったりします。
そこで近年注目されているのがスマートプラグの活用です。
スマートプラグを活用すると、低コストで柔軟なタイマー制御や水槽を遠隔操作で管理できます。
たとえば、こんなことができます。
- スマートスピーカーで照明のON/OFFを操作
- 照明のON/OFFを時間帯で制御
- 空気を送り込むエアレーションとCO2の添加を別々の時間帯で起動
- 水槽の管理で必要な機材の消費電力を可視化
スマートプラグを活用すれば、低コストで水槽管理の手間を削減できるので、アクアリウムを作っている人はぜひ試してみてください。
GPS機能と連動したウォシュレットの節電対策
ウォシュレットは常時電源をつけているご家庭が多いと思いますが、意外に電気代がかかることをご存じですか?
高い場合だと年間約3,700円かかるケースもあるようです。
家に誰かいる場合はいいですが、買い物で外出中だったり旅行で長期間不在だったりするときは、電源をOFFにしたほうが電気代を節約できます。
スマートプラグを活用すれば、タイマー制御で使わない時間帯はOFFにできますが、GPS連動ができる製品であればもっと便利です。
たとえば、自宅に居ないときは電源を自動でOFFにできます。
GPS連動はウォシュレットに限った活用方法ではありません。
さまざまな家電の待機電力削減にスマートプラグを活用してみてください。
電源タップに接続した家電の総消費電力を監視(タコ足配線に注意)
消費電力を可視化する機能を備えたスマートプラグであれば、自宅で使用している家電の総消費電力を監視できます。
やり方は簡単。
消費電力を確認したい家電の電源コンセントを、ひとつの電源タップに集約し、その電源タップをスマートプラグに接続するだけです。
たとえば、リンクジャパンのePlug3であれば、消費電力にくわえて電気代も丸わかりです。
スマートプラグを使ってはいけない家電がある点に注意は必要ですが(後述)、スマートプラグに接続している家電であれば、月々の電気代のなかでどれくらいの割合を占めているのかを掴めます。
複数の電源タップをAV機器や冷房家電などにグループ化し、複数のスマートプラグを活用すれば、より効果的な節電対策を検討できるでしょう。
ちなみに、電源タップへの過度なタコ足配線は発熱や発火の危険があるので注意してください。
イルミネーションを活用した子どもの寝かしつけ対策
小さなお子さんのいるご家庭では、寝かしつけで苦労しているという話をよく聞きます。
いつまでも楽しい時間に浸っていたい盛りなので、なかなか素直に寝てくれないケースが多々あるでしょう。
特に、クリスマスのような年に一度のイベントであればなおさらです。
そんなときに試してみてほしいのが、当社リンクジャパンの社員発案の面白いアイデアです。
そのアイデアとは、クリスマスツリーのイルミネーションの消灯時間を、子どもの寝る時間に合わせてセットするというもの。
イルミネーションが消えたら、「クリスマスツリーが消えたから寝る時間だよ」と就寝を促しているそうです。
ちょっとした工夫を加えるだけで、スマートプラグの役割が広がる良い例です。
この例のように、日常生活に応用できるアイデアを考える楽しみが増えるのも、スマートプラグのメリットと言えるかもしれませんね。
テレビやモニターをタイマー制御して集中時間を確保
テレビやPCのモニターのように、リモコンで操作するタイプの家電は、本来スマートプラグの利用には向いていません。
ただし、リモコン操作でも電源が入らないようにすれば、強制的にテレビ・PC・ゲームの利用を制限できます。
たとえば、以下のような目的で利用すると良いでしょう。
- お子さんのゲーム使用時間を制限
- 読書や勉強に打ち込む時間を確保
- テレビをだらだら見る時間を削減
特に、テレビはつけているとなんとなく見続けてしまい、本来やるべきことがおざなりになることがよくあります。
読書や勉強をするときも、目や耳から入ってくる情報を制限しないと集中できず、内容がしっかり頭に入ってきません。
テレビやPCのモニターを必要としない作業で集中したいときや、お子さんの遊び時間をコントロールしたいときに、ぜひ活用してみてください。
活用方法はほかにもたくさん!私たちはこんな風に使っています
本記事を執筆するにあたり、リンクジャパン社員たちの間でどのような使い方をしているのか、スマートプラグの活用方法を募りました。
本記事で紹介しているケースも含まれますが、その結果を以下の表にまとめています。
使用場所 | 使用方法 | 補足 |
---|---|---|
クリスマスツリー | タイマー制御 | ON/OFFの時間を設定で自動化。 子供の就寝を促すきっかけにも活用。 |
フロアランプ | 遠隔操作 | |
魚の水槽用ライト | タイマー制御 | |
水槽用エアーポンプ | タイマー制御 | |
うさぎの集毛器 | 遠隔操作 タイマー制御 |
時間、スケジュールを設定し作動させる。 |
サーキュレーター | 連動操作 | 温湿度センサーと連動して空気を循環させ、エアコン効率を向上。 |
ウォシュレット | タイマー制御 | 不在時は自動OFFにして待機電力を削減。 |
炊飯器 | 消費電力確認 | |
加湿器 | 消費電力確認 | 電力確認と温湿度センサーと連動した操作。 |
テレビ | 消費電力確認 | 録画等がなければ主電源を切って待機電力を削減。 |
このほかにも、スマートプラグの活用方法はアイデア次第で多岐にわたります。
最新の家電の場合はスマート化が進んでいますが、型が古いものや一般的には普及していない電化製品などは、スマート化されずアナログのままのケースもあります。
そのような電化製品の利用時に「ちょっとひと手間を感じる」と思った場合、スマートプラグにつなぐことを検討してみると良いでしょう。
使い方でアイデアが閃いたときに注意したい4つのポイント
スマートプラグの活用で面白い、あるいは斬新なアイデアが浮かんだとしても、ちょっと待ってください。
最初に少し触れたとおり、スマートプラグの使用では注意すべき点がいくつかあります。
間違った使用は火災などの事故につながる可能性もあるので、アイデアを閃いたときはもちろん、アイデアを考えるときは以下4つのポイントを押さえておくと良いでしょう。
以降では、それぞれくわしく解説していきます。
火災の危険性がある家電は接続しない(使える家電の把握)
こたつ・電気ストーブ・アイロンなど、電源をONにすると熱が発生する家電をスマートプラグにつなぐ際は注意が必要です。
なぜなら、人の手の届かない範囲での利用や長時間放置することで、火災発生のリスクが高まるからです。
また、これらの家具は電気用品安全法でも遠隔操作を禁じられているので、メーカーの製品マニュアルや公式サイトで使用禁止対象の家電としてリストアップされています。
利便性ばかりに気を取られていると、利用することで事故が発生するリスクを軽視しがちですが、安全性も十分に考慮しながらスマートプラグの活用アイデアを考えましょう。
家電 | スマートプラグの 利用可否 |
補足 |
---|---|---|
間接照明 | 〇 | |
サーキュレーター | 〇 | |
テレビ | △ | テレビのようにリモコンで操作するタイプの家電は、電力の可視化以外での効果は得られない |
エアコン | × | リモコンで操作するうえ、消費電力が多く、安全性を担保できない |
電気コタツ | × | 電気用品安全法により、人の目を離れて利用した場合に火災リスクがある家電のため |
電気ストーブ | × | |
アイロン | × | |
加湿器 | 〇 | |
ウォシュレット | 〇 | |
コーヒーメーカー | △ | 利用には空焚き防止器機能付きが前提 |
湯沸かしポット | △ | |
エアレーション(水槽) | 〇 |
スマートプラグの最大耐久電力を超える使い方はしない
スマートプラグは製品によって最大耐久電力が決まっています。
最大耐久電力の限界を超えて利用をした場合、スマートプラグの故障や火災につながる恐れがあります。
メーカーの製品マニュアルや公式サイトで、製品仕様を正しく把握し、安全な範囲内での活用を心掛けてください。
リモコン操作タイプの家電はスマートプラグに向いていない
スマートプラグを利用するのに向いているのは、電源コンセントに挿してONになる、あるいはツマミやスイッチでON/OFFを切り替える家電です。
リモコンで操作するタイプの家電をつなぐ場合、紹介したアイデアのような強制電源OFFや消費電力の確認など、限定的な用途でしか利用できない点に注意してください。
リモコンで操作するタイプの家電であれば、eRemote5のようなスマートリモコンを活用したほうが便利です。
活用アイデアを思いついたとしても、それがスマートプラグでなければ本当に実現できないのかどうかを考えてみましょう。
メーカーが推奨していない使い方は避ける(例:エアコン)
スマートプラグの製品マニュアルで明確に利用禁止が謳われていなくても、エアコンのように利用を推奨していない家電もあります。
特にエアコンは消費電力が多く、安全性を担保できないことから、スマートプラグの利用を推奨していないことが多いです。
前述の内容ともかぶりますが、エアコンはリモコン操作でON/OFFや温度設定の切り替えなどを行うため、eRemote5のようなスマートリモコンを活用しましょう。
また、推奨できない家電はマニュアルなどに明示されていないケースもあるので、迷ったときは製品メーカーに問い合わせるのがおすすめです。
以上、スマートプラグの活用アイデアで注意したいポイントを解説しましたが、以下の記事でもスマートプラグの正しい使い方や注意点をくわしく解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
スマートプラグなら電気代もチェックできるePlug3がおすすめ
スマートプラグはさまざまなメーカーが販売していますが、どれを選べば良いか迷ったときは、リンクジャパンのスマートプラグ「ePlug3」をぜひ購入してみてください。
ePlug3は、前述の活用アイデアのほとんどを実現できる点でもおすすめです。
以降では、ePlug3のおもな特徴を紹介します。
届いてすぐに使えるかんたん設定
ePlug3は、設定がかんたんなので届いたらすぐに使えます。
最新技術を使用したペアリング方式により、セットアップの手順が少なく、わかりやすいです。
また、UX/UIを考慮して設計されたHomeLinkアプリで管理できるので、タイマー設定やほかのスマート家電との連動設定も直感的に行えます。
もし設定や使い方で困っても、当社のカスタマーサポートをご利用いただければ、プロのスタッフが丁寧に対応するので安心してください。
消費電力と電気代の可視化で節電に役立つ
ePlug3最大の特徴は、消費電力と電気代の可視化です。
ePlug3に接続した家電の消費電力をリアルタイムに確認できるので、毎日の消費電力の変化が一目瞭然。
自宅の電力単価を入力すれば、電気料金も確認できます。
理想的な使い方は、すべての家電のコンセントをスマートプラグにつなぐこと。
HomeLinkアプリ上で個々のスマートプラグの状況を一括で表示できるうえ、すべてのスマートプラグの状況を円グラフで見れるので、消費電力の多い家電を瞬時に把握できます。
電気代の高騰で悩んでいるご家庭が多いであろう昨今だからこそ、節電対策の必需品として活用していただきたいです。
HomeLinkアプリが可能にするGPSや天気との連動操作
ePlug3は、スマートホーム統合アプリHomeLinkで制御するため、さまざまなスマート家電やスマートデバイスとの連携が可能です。
さらにスマホのGPSと連動すると、以下のような地理情報や天気を条件とする連動設定もできます。
- 指定エリア内に入ったとき
- 指定エリア外に出たとき
- 指定エリア内で晴れになりそう
- 指定エリア内で雨になりそう
外出中・帰宅時・天候に応じてスマートプラグに接続された家電を制御できるので、利便性の向上のみならず、面白いアイデアを考える楽しみも増えるでしょう。
住宅のスマートホーム化をePlug3で始めよう
ePlug3だけでなく、ほかのスマートデバイス(家電)も活用すれば、もっと便利で賢い生活空間にアップグレードできます。
たとえばこんなイメージです。
また、ePlug3を始めとしたスマートデバイスはほかのデバイスと連動してこそ、その真価を発揮します。
ePlug3をきっかけにさまざまなスマートデバイスも導入し、住宅のスマートホーム化を進めてみてはいかがでしょうか。
まとめ|アイデア次第でスマートプラグの使い道は無限大
本記事では、スマートプラグの火災リスクについて、以下の観点で解説してきました。
スマートプラグは、自宅にある家電を簡単にスマート化する便利なアイテムです。
本記事で紹介したような活用アイデアを参考に、スマートな生活環境にアップデートしてみてください。
活用アイデアは、スマートプラグで活用できる家電か、安全性を担保できる使い方かどうかなどを十分に検討してから実践するようにしましょう。
また、スマートプラグを使い始めると、もっと便利で賢い暮らしにアップデートしたくなるかもしれません。
リンクジャパンの製品であれば、以下の製品を活用することで、住宅のスマートホーム化を進められます。
これを機会にご購入を検討してみてください。