【動画付き】IoTマンションの魅力とは?東京での導入事例

IoT物件投資 Business

不動産DXが加速する今、IoTマンションが投資対象として注目されています。スマートホーム化されたマンションは住む人だけでなくディべロッパーにとってもメリットが大きく、今後参入する企業は増えていくといわれています。

本記事では、IoTマンション投資の魅力について紹介します。東京にあるIoTマンションの実例と合わせて見ていきましょう。

IoTマンションとは?

マンション

IoTマンションとはIoT家電に対応したマンション(スマートホーム)のことで、一棟全体がスマートホーム化されている物件や、リノベーションをきっかけに区分ごとに対応しているものがあります。

自宅玄関だけでなく、エントランスのロックも手ぶらで開けられたりスマホのアプリから開けられたりするため、鍵を持ち歩く必要がありません。そのほかにも、家電の操作を声で行うことや、リモコンを集約することで、スマホひとつで複数の家電を操作することが可能になります。

インターネットの接続が不可欠となるため、入居者はマンションが契約している回線を無料で使える物件もあります(共益費に含まれている場合あり)。

それぞれの物件によって設備が異なるため、入居者には事前の説明が必要です。

マンションのIoT化で何が変わる?

見取り図

投資が日本でも浸透してきている今、法人だけでなく個人で不動産投資を始める人も増えています。初期費用がかかる現物不動産投資だからこそ、物件に魅力があるかが投資判断の重要事項となるでしょう。

マンションをIoT化することによる利点を3つ解説します。

マンションIoT化のメリット
・入居者の利便性が高まる
・防犯管理の手間が省ける
・物件の差別化から家賃収入に繋がる

入居者の利便性が高まる

マンションのIoT化によって入居者の利便性が高まる効果に期待できます。IoTマンションにおける期待できる効率化には、以下のようなものがあります。

・宅配ボックスによる荷物の受け取り
・内覧の自動化
・家の外から家電の操作が可能
・キーレスで施錠・開錠

スマートホーム化することで、宅配ボックスの設置による荷物の受け取りが可能になります。宅配ボックスの中をスマホアプリから確認できるほか、ボックスの開錠もアプリを通して行えます。また、家の外からエアコンや照明の操作が行えるため、帰宅前に部屋の温度を調整しておくことが可能です。

自宅の施錠確認もアプリを通してスマホから確認できるほか、キーレスで施錠・開錠が叶います。入居者にとってメリットが大きい物件は、家主にとって強みとなるでしょう。

なお、上記の原理を利用した無人内覧システムを導入するディべロッパーも増えています。従来なら内覧は管理会社の人といっしょに物件を見て回る必要がありましたが、IoTを導入することで、内覧希望者がセルフで物件を見学できるのです。

管理会社の人件費削減にも繋がるほか、内覧に対するハードルも低くなるため利用率アップが期待できます。

防犯管理の手間が省ける

戸建住宅の場合は一戸ごとに防犯対策が必要となるため、買主が個人的にセキュリティ対策を行います。一方、集合住宅となるマンションの場合は、管理業者が防犯周りを担うことが一般的です。

IoTカメラは屋内用だけでなく屋外用もあるため、エントランスや駐車場、ゴミ捨て場などに設置すれば防犯に繋がります。場合によっては警備会社に委託をすることで、管理人が不要になる可能性もあるでしょう。マンション管理人の平均年収は約350万円と言われています。マンション規模にもよりますが、共益部分だけでも経費削減できるかもしれません。

また、置き配が浸透してきた今、盗難や個人情報の流出などの問題も懸念されますが、IoT対応の宅配ボックスを設置することで犯罪やトラブルを抑制できます。

物件選びの段階で防犯を重視する人は多いため、セキュリティに強いことは入居者にとってもメリットとなるでしょう。

物件の差別化から家賃収入に繋がる

家賃収入

不動産バブルと言われている現在、新築マンションはもちろん、中古マンションも少しの手間をくわえることで再販しやすくなっています。しかし、物件に魅力がないと借り手が出てこないのも現状です。

株式会社MMT総研の調べによると、全戸ISP(インターネットサービスプロバイダー)は2020年に過去最高増加しており、スマートホームマンションは需要と供給の拡大が期待できる要素になります。

従来のマンションより利便性の拡大に対する期待が持てるため、物件の差別化が叶います。同じ立地であれば、IoT導入マンションの方が家賃を上乗せしやすいだけでなく、退去者が出たあともすぐに次の入居者が見つかりやすい点もメリットといえるでしょう。

出典:株式会社MMT総研「全戸一括型マンションISPシェア調査(2021年3月末)」

【東京】IoT導入マンション実例

前述した通り、全戸一括IoT導入しているマンションは増加傾向にあります。実際にスマートホーム化された東京のマンションを紹介します。

物件詳細

Brillia ist 上野

今回紹介するのは、東京都台東区上野にある「Brillia ist 上野」。ルームタイプは1DK、1LDK、2LDKの3タイプで全6戸すべてがスマートホーム化されています。

スマートリモコンや温湿度センサーという基本のスマートホームセットにくわえて、スマートロックやスマートカーテンなどのオプションがフル装備されているのが特徴です。

導入IoTサービス例

Brillia ist 上野で導入しているIoTサービスは主に以下のようなものです。大規模な工事が不要なものなので、中古マンションでも導入しやすいでしょう。

スマートカーテン(カーテンの自動開閉)

Brillia ist 上野では、起床に合わせてカーテンが開いたり音声でカーテンを閉めたりできる「スマートカーテン」を導入しています。また、カーテンだけでなく照明も合わせて操作されるため、布団に入ったあとに電気を消し忘れた…。というときも便利です。

エントランスの自動開錠

スマートロックを採用しているため、エントランス入口では鞄から鍵を出さなくてもそのまま入れます。また、自宅玄関はワンタッチで開けられるほか、スマホのアプリから開錠可能。鍵を持って出るのを忘れたときでも、スマホさえあれば帰宅に困りません。

玄関ボタンで一括操作

Brillia ist 上野の部屋では、玄関に4つのボタンが設けられており、シーンに応じて家電をまとめて操作できます。例えば「いってきます」ボタンを押すと、室内の照明がすべて消え、カーテンが自動で閉まり、エアコンも止まります。このようにすべてのリモコンでそれぞれ操作しなくても一括で操作できるようになるのです。

今回紹介したのは東京のBrillia ist 上野でしたが、全国には全戸IoT化されたマンションが登場しています。それぞれのマンションによってIoTの個性があるため、自分が取り入れたいものを採用してみてください。

まとめ

その他投資と比べて初期費用が高額になる現物不動産投資ですが、正しい物件を選ぶことで長く利益を得られる仕組みを作れるようになります。また、現物不動産は相続対策などにも使われる場合もあるため、個人がオーナーとして営みやすい側面もあるのです。

リンクジャパンのIoT商品は、法人向け・個人向けどちらにも対応しています。事業として不動産を始めたい企業様はもちろん、不動産投資に興味がある個人の方も一度ご相談ください。

また、現在持っている不動産をスマートホーム化して価値を高めたい人も、一緒に物件の最適化を考えさせていただきます。