照明や空調など、暮らしのあらゆるところで必須となる「電気」。最近の値上がりで、節約を余儀なくされている人も多いのではないでしょうか?電気代の節約に取りかかるとき、自宅の電気代の目安となる相場を知っておくと便利です。電気代の相場は家族構成や季節、地域によって異なります。
本記事では、電気代相場を項目別にまとめました。節約方法も合わせてチェックしてください。
【世帯別】電気料金の相場
電気料金の相場は、世帯人数によって異なります。一般的に世帯人数が増えれば電気代は上がっていくと言われています。では一体、どれくらい差は出るのでしょうか。総務省の家計調査の結果を見ていきましょう。
1人暮らしの電気料金の相場
総務省「2022年度 家計調査 単身世帯」によると、2022年度の単身世帯の電気代平均は1ヵ月あたり7,290円です。なお、勤労者世帯は6,467円、勤労者以外の世帯は7,999円となっており、働いていない世帯の方が電気代は高くなっています。
これは、働いている人より家にいる時間が長いことも影響しているでしょう。
2022年度 | 7,290円 |
2021年度 | 5,715円 |
2020年度 | 5,794円 |
2019年度 | 5,502円 |
2018年度 | 5,911円 |
出典:総務省「家計調査 単身世帯」
2人暮らしの電気料金の相場
総務省「2022年度 家計調査 二人以上の世帯」によると、2人暮らしの電気代平均は1ヵ月12,678円です。ここ数年の電気代推移は以下のようになっています。
2022年度 | 12,678円 |
2021年度 | 10,317円 |
2020年度 | 10,671円 |
2019年度 | 10,825円 |
2018年度 | 10,765円 |
出典:総務省「家計調査 二人以上の世帯」
上記のデータを見ると、2021年度から2022年度にかけて約2千円も一気に値上がりしているのがわかります。なお、2007年度から2011年度の5年間は、すべて9千円代と1万円を切っていました。このことから電気代が家計を圧迫していることがわかるでしょう。
3人家族の電気料金の相場
3人家族の電気料金の相場は、2022年の電気代平均は1ヵ月12,691円でした。なお、同調査では2023年の平均も出ており、こちらは12,185円です。ここ数年を比較してみましょう。
2022年 | 12,691円 |
2021年 | 10,272円 |
2020年 | 10,633円 |
2019年 | 10,734円 |
2018年 | 10,570円 |
出典:総務省「家計調査 二人以上の世帯」
どの年も、2人暮らしと比べて電気代は大きく変わりません。
5人家族の電気料金の相場
2022年の5人家族の電気代は、15,474円です。2人家族、3人家族と比べて大きく差が出ました。5人家族になると個室がある家庭も多く、照明や空調などの電力消費が増えるのかもしれません。
出典:総務省「家計調査 二人以上の世帯」
【季節別】電気料金の相場
電気代は冷暖房や照明の使用時間に変化があるため、年間を通しても変動があります。「冬の電気代が想像より高かった……」といった経験がある人も多いのではないでしょうか?
実際、どれくらい月によって電気代が変わるのでしょうか。総務省が発表している2023年の二人以上世帯で見ていきましょう。
出典:総務省「家計調査 二人以上の世帯」
1年で最も電気代が高いのは2月。1月と3月も、2月ほどではありませんが高い水準になっています。8月9月も電気代は1万円を超えていますが、冬場ほどではありません。一般的に冬場の電気代が高くなる傾向にあるため、冬場の電気代を節約できるかどうかが重要です。
冬場の電気代の節約については、以下の記事でも解説しています。合わせてチェックしてください。
電気代を安くする節約術
相場より電気代が高い場合は、節約することで家計が楽になるかもしれません。
電気会社・契約プランの見直し
電気代が高いと思っている人は、現在の契約プランを理解していますか?まずは、電気料金の内訳と契約プランを確認しておきましょう。
請求される電気料金は、基本料金+電力量料金+再エネ賦課金で決まります。
電力量料金と再エネ賦課金ともに、電力使用量を減らすと電気代を抑えられますが、電力量料金に関しては「電力量料金単価」に使用量をかけて求めるため契約プランが重要になるのです。
電力量料金単価は、契約しているアンペアやプランによって異なるため、暮らし方によっては契約プランを変更すると電気代が抑えられるでしょう。また、電力会社によって電力量料金単価は異なります。電力会社の乗り換えが節約に繋がることも珍しくありません。
筆者も何度か電力会社を乗り換えていますが、手続きはスマホから簡単にできました。まずは住んでいる地域で契約できる電力会社を調べてみるのがおすすめです。
節電効果に期待できる家電に買い替える
家電の中でも消費電力が大きいものは買い替えた方が節約できる可能性があります。
家電の中で消費電力が大きい家電は以下の通りです。
・照明器具
・エアコン
・電気温水器
・エコキュート
中でも冷蔵庫と照明器具は、家庭内の電化製品の中で消費電力が大きい家電です。冷蔵庫の電源はこまめに切れるものではないため、節電効果のあるものに買い替えた方が結果として支出を抑えられるかもしれません。なお、内閣府の消費動向調査によると、冷蔵庫の平均使用年数は13年です。半数以上の人が故障で買い替えており、10年以上経過すると新しい製品への買い替えを検討するのも良いでしょう。
参考:内閣府「消費動向調査」
また、電気代を可視化できるスマートプラグをつけ、冷蔵庫の消費電力をチェックするのもおすすめです。リンクジャパンではスマートプラグ「ePlug3」を販売しています。冷蔵庫を設置するコンセントに「ePlug3」を挿し、「ePlug3」に冷蔵庫のプラグを挿すだけで使え、電力使用状況は「HomeLink」アプリから確認できます。
また、赤外線リモコンでオンオフする照明は「eRemote5」を室内に設置するとスマホから操作できるようになります。操作は「ePlug3」同様「HomeLink」を使用。「HomeLink」に照明器具を登録するだけで簡単にスマホがリモコン代わりになるのです。
節電効果の高い家電に買い替え「ePlug3」や「eRemote5」を使うと、高い節電効果に期待できるでしょう。
家電の使い方を見直す
冷暖房として活躍するエアコンですが、消費電力が大きいため夏場と冬場の電気代が高くなりがちです。夏に外出先から帰宅した際、暑くて急速運転をした経験がある人も多いのではないでしょうか?
急速運転は消費電力が大きくなるため、電気代が高くなってしまいます。帰宅後は窓を開け、サーキュレーターを回しながらゆっくり部屋を冷やすと電力の消費量を抑えられます。とはいえ、猛暑日が続くようになった近年、部屋が冷えるのをゆっくり待つのは難しいのが現実です。
そこで、帰宅時間に合わせてゆっくり部屋を冷やしておくと電気代の節約にもなり、帰宅時に快適な部屋環境が整えられます。「eRemote5」の電源をコンセントに挿し、エアコンを「HomeLink」に登録。これだけで外出先からスマホでエアコンの操作ができるようになるのです。また、GPS機能を搭載しているため、家に近づいた時点で自動でエアコンが作動するように設定できます。反対に、外出する際は家から一定の距離離れるとオフできます。
上記の設定はエアコンだけでなく照明器具も同様です。電気消し忘れを防げるため、電気代節約に役立つでしょう。
節電に関しては以下の記事でも紹介しています。合わせて参考にしてください。
家電をスマホからコントロールし電気代を節約しよう
電気代が高いと感じているのは少人数ではなく、近年の推移から見ても全体的に大きく値上がりしているのがわかります。電気代を節約するためには、電力会社やプランの見直しが有効です。それでも節約効果を感じられにくい場合は、節電しましょう。
リンクジャパンでは、「HomeLink」アプリを通して家電をコントロールできます。消費電力の多い、冷蔵庫や照明、エアコンの使用状況を把握し節約するだけで、電気代は変わってくるでしょう。
電気代の値上がりが続く今、ぜひ家電の使い方を見直してみてくださいね。