スマートホーム統合アプリによる「オンライン診療サービス」を産学共同で実証実験
スマートホーム統合アプリによる「オンライン診療サービス」を
産学共同で検証
〜「地域ベッド化構想」の実現に向け、リンクジャパンと福岡大学西新病院が実証実験~
ホームIoTプラットフォームを開発・提供する、株式会社リンクジャパン(本社:東京都港区、CEO:河千泰 進一 以下、当社)は、福岡大学西新病院(所在地:福岡県福岡市早良区、病院長:三浦 伸一郎 以下、福大西新病院)と連携して、スマートホーム統合アプリ「HomeLink(ホームリンク)」を活用したオンライン診療サービスの実証実験を本年1月から実施し、このたび無事に検証を完了したことをご報告します。
スマートホーム統合アプリを使ったオンライン診療は、実現すれば国内初の試みとなります。
当社では、本連携によって住宅と医療機関をつなげる「地域ベッド化構想」を推進し、福岡の地域医療に新たな価値を創出したいと考えています。
オンライン診療 実証実験における経緯
当社と福大西新病院は本年1月から6月にかけて、医師や事前了承を得た患者様の協力の下でオンライン診療の実証実験を行い、その利便性や課題の検証を進めてきました。
その後、参加した医師や患者様から寄せられたアンケートを分析し、このたび「オンライン診療の有用性が確認できた」との結論に至りました。
大学病院が運営する大型医療機関での実証実験は、当社にとって非常に有意義なもので、スマートホーム統合アプリ「HomeLink」を使ったオンライン診療サービスの実用化に向けて、重要な知見を得る機会となりました。
「HomeLink」アプリを使ったオンライン診療イメージ
利用者は来院することなく、スマートホーム統合アプリ「HomeLink」のビデオ通話機能を通じて医師の診察を受けられます。
オンライン診療を受けるために専用アプリなどをインストールする必要がなく、当社が提供する「HomeLink」アプリ上から受診できる点が特徴で、受診料の支払いには電子決済を利用できます。
実証実験で寄せられた患者様の声(一部)
「病院に行く、車を停めるということを考えなくていいので便利」
「並ばずに指定の時間に診察できる」
「経過観察中は特に有効と思われる。薬の宅配は非常に便利」
⇒ 日中働いている患者様やご家族の診察に付き添う方にとって、院内での待機時間ならびに移動時間を短縮できる点に利便性を感じていただけていることが、アンケート結果から明らかになりました。
また、実証実験期間中には悪天候の日もあり、通院不要のオンライン診療は、患者様にとってメリットの一つになったと考えられます。
私たちが目指す姿
当社はこれまでも、「一生住み続けられる家」というコンセプトのもと、ナースコール、安否確認、空調管理など、スマートホーム機器を活用した住宅のヘルスケア分野に取り組んできました。
福大西新病院は「地域に信頼されるあたたかい医療の提供」を基本理念とし、急性期医療だけではなく回復期、維持期(在宅医療など)の医療にも対応しています。2027年春にはこども病院跡地(福岡市中央区)への移転・新築を予定しており、医療体制のさらなる充実を図る計画です。
オンライン診療では、患者様が自宅にいながら大学病院の高度な医療サービスを受けられることから、限りある院内病床に頼ることのない医療体制の構築(=地域ベッド化構想)を実現できます。
また、患者様に対しても「生活の中に医療サービスがある安心感」という新たな価値を提供します。
当社では今回の実証実験で得られた課題や問題点を詳細に分析し、「HomeLink」アプリでのオンライン診療機能の開発をさらに推進してまいります。
▼福岡大学西新病院 HP
https://www.nishijin.fukuoka-u.ac.jp/
▼スマートホーム統合アプリ「HomeLink」詳細ページ
https://linkjapan.co.jp/appehome/